郵便局ネットワーク再編でメガ物流局が各地で誕生（NW再編）

　郵便局ネットワークは大昔、郵政省という国の機関が郵便業務のために各県に複数の拠点を鉄道郵便網を中心に
作っていたため現在のトラック輸送には利用しづらい中心部や駅の近くに作られており、出勤には便利ですが
トラック輸送には不便な場所が多いという実態になっています。鉄道輸送主体は昭和の最後の頃に変更され
それ以降の拠点局建て替えでは駅前から高速道路に近い場所に移転等がされています。
　平成に入り、郵政省は公社化され民間企業となり、引受と配達だけではなく作業業務そのものを受託したりする
付帯業務を含めての物流業務全般をして、荷物（ゆうメール・ゆうパケット・ゆうパック）の拡大をしています。
そのためには今までより、効率化のため大規模施設を高速道路沿いに建築し、１県に複数の拠点が合ったところは
減らして、狭い県なら複数の県で１つの拠点していきます。
拠点の局では「物流作業業務の受託」「内務作業の集中処理」などが追加されています。これにより各地域にあった
集配郵便局と呼ばれる物流業務を担当する郵便局（市や区ごとに設置）では内務作業が減りつつあります。


街の集配郵便局からなくなりつつある内務作業
・街のポストに投函されたり窓口で引き受けた郵便物等を分類・消印・区分すること
・郵便番号ごとに分けられて輸送された郵便物等を、手作業で配達区ごとに分けたり、区分機で道順組み立てすること


作業がなくなる被集中局となった街の集配局でする内務作業
・ポストや窓口で集められた郵便物等を種類ごとに分類し向きをそろえケースに入れて拠点局に送る
消印と郵便番号ごとに分ける区分作業は拠点局で行うことになります（消印のみ集配局でする場合もある）。
（拠点局が近いところでは管内ポストを集めた車両がそのまま拠点局に向かう場合もあります）
・配達日の朝に拠点局から拠点局で区分できない厚物等のみを早番担当者が区分しています。
（拠点局で仕分けた「道順組み立てされた小型郵便」「配達区ごとに分けられた薄物大型郵便」は内務担当はほぼノータッチ）

今まで泊まり勤務で作業していた大きい集配局でも区分機による小型郵便の道順組立や
手作業で区分していた大型薄物郵便がなくなるため深夜帯の勤務員は大幅に減ります。
そのため区分作業要員が窓口に出てくる、ゆうゆう窓口は業務に支障が出るため深夜帯の開設は
廃止としているところが多くなります。


東京２３区や大阪市のように、拠点局ではないが比較的大きく地域ごとの集配局の業務をまとめて
行う方式を合わせて取っている場合もあります。