「こんな年賀状は届かない」「こんな年賀状が届かない」「このような年賀状は届けられない」
「届かない年賀状」。注意点となる情報を集めてみました。
年賀状が届かないあて名の記載の場合は、普段の普通の郵便も同様に届きません。
届かない郵便は届けられない郵便として差出人に返送されます。
差出人にも返送できない郵便は配達局で保管されます。
Q:
年賀状の宛名はHN(ネットで使っている普段使わない名前)でも届きますか?
【○○様方 HN様】とかけば届くのでしょうか?
ポストにHNを張っておいたりすれば確認されず届くのでしょうか?
A:
年賀状は12/20以降に集配課年賀アルバイトの人などが中心に
事前に配達先を配達名簿を基に揃えて元旦の配達に備えます。
従いまして、過去に1度も来たことのない名前での配達は
準備の段階で名前または宛先の記載間違いと判断され
差出人に返還されます。
ポストに貼るのなら年賀期間前の12月上旬のうちに貼っておくとか
転居届を利用して新たな名前で届くことを事前に通知し
12月中に自分で自分宛に葉書を出してみて届くかどうかのチェックと実績を作りましょう。
確実なのは配達をする郵便局に文書で依頼するか電話しておくことです。
○○様方であれば届く可能性は高いですが、同姓が同番地にいる場合は
届く名前(世帯主フルネーム)を様方とする必要があります。
Q:住所が完璧なら名前を省略しても届きますか
A:
どういう意味で「完璧」なのかわかりませんが、郵便局では受取人の名前を見ていますので
名前がないのに配達すると個人情報保護にうるさい人もいるので配達せず返送されます。
ただし、その住所(町丁目単位)の地域全員に配達して欲しいという希望であれば可能です。
Q:住所を省略しても届きますか
A:
年賀郵便物は地域の統括局でまとめて区分機で区分されるため隣の市や区に輸送されることもあり
「市内」や「区内」と書かれてもどこだかわかりません。
郵便番号が正しければなんとかなりますが、省略されていたり間違っていたりするとどうにもなりません。
共同住宅ならその名前と棟番号と部屋番号は必須です。
住居表示・住居番号・建物名称・番地・地番など郵便が届けられる宛先の情報は正確に書く必要があります。
公務員宿舎などではRA号棟などの表現もあります。
RMはライオンズマンションかもしれません。
例えば
「赤坂九丁目九−二十六本木○○マンション101」
が正しい住所なのに
「赤坂9-9-26-101」
と省略すると届きません。
解説
「二十六本木○○マンション」は「六本木マンション」が建物名称ですので
住所の最後は「26」ではなく「20」が正しいのです。
例えば
「港区赤坂9-99-1赤坂ハイツ101鈴木太郎さん」
「港区赤坂9-99-1赤坂ハイツ102鈴本健太さん」
「港区赤坂9-99-1赤坂ハイツ103佐藤一郎さん」
「港区赤坂9-99-1赤坂ハイツ104吉田蓉子さん」
「港区赤坂9-99-1溜池コーポ101鈴木太郎さん」
「港区赤坂9-99-1溜池コーポ102田中健太さん」
「港区赤坂9-99-1溜池コーポ103加藤一郎さん」
「港区赤坂9-99-1溜池コーポ104吉田良子さん」
のような居住者がいたとすると
「港区赤坂9-99-1鈴木太郎さん」と建物名称を省略すると届かない可能性があります。
「港区赤坂9-99-1赤坂ハイツの鈴木さん」と部屋番号を省略すると届かない可能性があります。
同じ住所に同じ名前の人がいるかどうかは居住者は知らない場合が多いです。
隣接建物が同じ住所であることを知らない居住者も多いです。
別の建物が同じ住所であることは大きい土地を分割した場合はよくあります。
例えば
「港区元赤坂6-6-7元赤坂マンション101錦織矢次郎さん」
のような居住者がいたとすると
「港区元赤坂6-6-1-101」と建物名称を省略して見間違えて住所を書くと届かない可能性があります。
それは「港区元赤坂6-6-1」には元赤坂スカイハイタウンという共同住宅がある場合もあります。
「港区元赤坂6-6-1元赤坂マンション101」としてあればくせ字か書き間違いと判断して届く可能性が高くなります。
手書きの字は自分しか読めない人もいたりしますね。
Q:実際に郵便局が配達できない郵便物にはどのようなものがありますか?
現実に存在する配達できない郵便物
・住所が省略され、7桁の郵便番号と地番(住居番号)しか書かれていない
→7桁の郵便番号が読めないまたは間違っている場合
→7桁の郵便番号が複数の町域名称に割り当てられている場合
・町名までは書かれているが地番(住居番号)が書いていない
→パソコンに住所録を入れている場合は打ち込んでいないのかもしれません
・○○区X−X−Xと町名が抜けている場合
→7桁の郵便番号で特定できれば配達の可能性はありますが、特定できない地域や書いてない場合は無理です
・何も書いてない
→本人は書いたり印刷したつもりでも実際の郵便物に書いてないのならどうにもなりません
Q:差出人の住所氏名を書かなくても届きますか?
A:受取人の郵便番号・住所・共同住宅名・部屋番号と正式な名前が書かれていれば届く可能性が高いです。
トラブルの際、差出人に戻すことになりますが、その場合に戻らなくなりますので記載は必須です。
雨の日は濡れた郵便物を投函する人もいますので、その水分で宛名が濡れて読みとれなくなった場合は
差出人に返送されます。自分が出した時は大丈夫でも、外的影響は知り得ないところで受ける可能性があります。
Q:自作の紙でも出せますか?
A:第二種郵便物の規定を満たしていれば届きます。
雨で濡れたりして宛名が読めなくなったり、紙が分解されるような場合は届かなくなります。
強度不足で途中で粉に戻るようなものは避けましょう。
Q:子どもの字でもいいですか?
A:日本語で誰でも読める字であることが必要です。
読めない場合は、差出人に戻ることになります。
差出人は親御さんがはっきり明確に書いてください。
Q:古い住所でも届きますか?
A:市町村合併や住居表示実施の場合、改正後しばらくは届きます。
一定期間たったら届きません。
Q:あぶり出しは可能ですか?
A:裏面はokですが、表面は無理です。
同様に白い年賀はがきに黄色の蛍光ペンで書くのは見えないのでお避けください。
印字がかすれている
消えるペン(フリクションペン)で書かれている
なども同様です
消えるペンで表面を記載すると、区分機などの処理中の熱で消えます。
Q:勤務先や所属している団体宛に出せますか?
A:もちろん出せます。ただし、その住所に住んでいない人宛に出す場合は
配達リストに載っているのは勤務先や団体名ですのでその名称をしっかり書くことになります。
また、大きい会社などでは部署名まで書かないと受取人には届きません。
テレビ局や番組に関係する個人に出す方は特に注意してください。
Q:住所を書く場合の注意点はありますか?
A:部屋番号など省略せず書くのは当然ですが、誰にも読めるように書くことも大事です。
宛先を見るのは書状区分機・道順組立アルバイトの高校生・配達員ですが全て読みとれる書き方にすることになります。
たとえば漢数字の場合で縦書きにすると「一二三」は混同されやすくなります。
パソコン宛名印刷ソフトの住所番号登録時に「-(ハイフン)」ではなく「ー」にするとそのまま横棒として
印字されるソフトがあります。この2つが同時になると宛名は読みとれなくなります。
例:
「3123番地312号室」を「3123ー312」と登録した場合、縦書きで印字すると
三
一
二
三
ー
三
一
二
となり、非常にわかりにくくなります。
パソコンで打ち込む場合、手書きで書く場合などわかりやすい書き方にいたしましょう。
漢数字の縦書きを手書きする場合が一番わかりにくいです。
上記の例は手書きでも同様です。「一」「二」「三」は特に注意をお願いします。
数字の間隔は明確に分けるか、無理しないでアラビア数字で書くようにした方がいいかもしれません。
パソコン住所印刷ソフトによっては住所の登録に都道府県から共同住宅名称まで全部1つの項目に入れると
長い住所を1行で印刷するため字を小さくする場合があります。小さいと見えませんので2行にしてください。
文字同士がくっついていると機械が読めませんので文字同士の間隔は少しは空けてください。
Q:受け取る側として差出人に伝えた方がいい情報やできることは何かありますか?
A:下記のことにご協力ください
・自分の住所の正確な郵便番号や建物名称や部屋番号を出してくれる人に伝える
・自分のポスト(郵便受箱・集合ポスト)には部屋番号と名前を表示する
・同居や居候がいるのなら郵便局に届けておく
・ペンネームや屋号を使いたいのなら郵便局に届けておく
・ポスト(郵便受箱・集合ポスト)に投函された新聞やチラシは毎日回収し郵便物を間違えて捨てないようにする
・まちがった宛先の郵便物が誤配達された場合は、郵便局に連絡して間違えやすい配達先であることを知ってもらう
・同一住居番号に複数の家がある場合は区役所に枝番不定を依頼する
参考
水沢区と江刺区の住居表示区域の住居番号に枝番号を付けることができます
同一の住居番号の解消について(住居表示実施地区)
住居番号における枝番号の付番
住居表示