銀行の口座を持っている人の通帳に第三者がメッセージを送る方法です。
銀行振込をする場合、振り込み人が指定された口座を間違えた場合(支店名・種別・口座番号)は他人名義で合致する口座が
あった場合はその口座に振り込まれます。口座名義をATMや振込依頼書で入力や記載をする場合は指定された口座とは
名前が違うため「名義相違」で実際に振り込まれることはありません。しかしながら平日昼間にATMで振り込みすると
相手の名義は入力不要となる場合(相手銀行から名義人の通知がATMに表示され、間違っていないか確認を求められる)があり
そのときに間違っている名前が表示されているにもかかわらず「間違いないだろう」と思いこんでしっかり確認もせずに
振込を実行してしまう場合などがあります。ネットての振込でも名義を確認しないと同様のことになります。
そんな時は、振り込みした銀行に振り込みの取り消しを請求する「組戻し」の依頼が可能です。
振り込みした銀行の問い合わせ窓口に電話する又は実際の窓口で請求することにより、間違った振込を取り消す手続きを
銀行の人が間違った送金先の人の了承が得られ次第に資金を戻してくれます。
詳細については振込を依頼した銀行に問い合わせてください。
銀行の人が間違った送金先の人に電話したり文書を送っても返答等がない場合もあります。使われていない銀行口座や
電話番号の変更・住所変更してない場合などが原因です。もちろん、「返すつもりがないので無視している」場合や
「組戻しに応じるつもりがない」と銀行の人に返答している場合もあります。この場合、銀行は振り込みした人に対して
「組戻しは失敗した」との回答がなされます。その際、どのような拒否の仕方だったのかも連絡があります。
拒否された場合、返金を求めたいのなら正当性と振込に間違いがあることを当事者同士が話し合う場を
裁判所に求めますが、その前に相手の方にメッセージを送って最後のお願いをしてみてはどうでしょうか。
方法としてはその口座に振込をし、そのときの名前の部分をメッセージにするのです。
なお、メッセージを送っても反応がない場合は裁判所への訴えのため弁護士さんに相談してみてください。
詳細については消費者相談センターや法律相談窓口に問い合わせてください。
注意
文字数には銀行により違う可能性がありますので銀行側にお問い合わせください。
振込の方法と振込名義の変更の方法は銀行に聞いてください。
1行あたり振込手数料が別途かかります。
相手の通帳に表示される順番は振込した順番ではなく振込された順番です。
複数行でメッセージをやりとりする場合は順番通りの表示とするためには平日昼間のリアルタイム振込が
される時間帯(午前9時〜午後2時台)に数分の間隔をあけて実行してください。
相手が通帳を見ていない場合は効果はありませんので裁判所との相談です。
メッセージ例
ゆうちょ銀行の場合は通帳に表示できるメッセージは13文字までです。半角カタカナになります。
「マチカ゛エテフリコミシタ」
「クミモト゛シオウシ゛ナイ」
「ホウテキソチシマス」
(注:メッセージはご自分で考えてください)
実際に通帳に対してメッセージを送った場合のイメージ画像
なお、文書によるメッセージを伝えることがメインであるゆうちょ銀行の通常払込みの利用とは異なります。
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